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2006年11月11日

大草鞋(おおわらじ)

西国一の寺と言われた、尾道の西國寺。
大門を進むと、立派な「仁王門」がある。
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この門の中に居られるお二人の仁王さん、
以前書いたように、たいそう元気のいい方たちで
夜毎に、裏山や町中を走り回られたそうな。

その様ないわれが伝わるくらい有名な仁王さんなので
ご利益が無かろう筈も無く、「健脚の仁王さん」として
昔から庶民の頼るところとなっていた。

私が子供の頃、大門と蓮華坂(蓮花坂)の交わった辺りに
数軒の店があって、その店先にぶら下がった大小色々な
「草鞋(わらじ)」を買い求める客をよく見かけたものだ。
今では店で草鞋(わらじ)を見ることは無くなった。
草鞋を編んで、納めてくれる人が無いのだ。
             西國寺大門-01.jpg
10年ほど前まで仁王門には、御願いや御礼の木札と共に
大小たくさんの草鞋が所狭しと取り付けられていた。
     わらじ-02.jpg わらじ-04.jpg
その中で、ひと際目に付くのが大草鞋(おおわらじ)である。
2メートルは有るであろう大きさで、お参りの人々の度肝を抜く。
  わらじ-03.jpg
この大草鞋(おおわらじ)は、60年に一度づつ取替えられてきた。
前回の取替えは昭和52年だったので、次回は30年後である。
しかも、草鞋を編んで下さる方は「向島の檀家」と決まっているのである。
向島の檀家さんが代々大草鞋に関わって来られたのだが
しかし、近年は向島で良質の「わら」が取れなくなってしまったし
今までの経験者が高齢になられ、行事の存続が危ぶまれているのだ。
        わらじ-05.jpg
     どうして、こんなに大きな「わらじ」が
            納められるようになったのかは、
今では判らない。

  何事も「むかし」を伝えて行くのが、大変な時代になってしまった。